名古屋を中心に、愛知県、三重県、岐阜県と広範囲に出張着付け、出張ヘアメイクを承ります。結婚式場、ご自宅など、たたみ一畳分のスペースがあれば何処でも、お着付けにお伺いいたします
2021-08-23

着付け師への道のり⑥プロへの道

着付け学院の仲間で受けた留袖着付け試験に合格した私達。その日から事務所との関わりが始まります。専属の着付け師の先生がいらして、定期的にレッスンが行われ、結婚式場での列席者の着付けの仕事がどんどん入ってきました。

今までは仲間内でお互いの体を使っての練習だったのが、お給料が発生するとなると緊張感が違います。
私達は皆仕事を持っていましたが、なんとか時間を作り夜でも朝でも練習に練習を重ね其の日を迎えました。その時にどんなに忙しくても、時間は作るものなのだ、という事を学びました。


その時はもう何が何だかわからない状態。ただ遮二無二目の前で起こってる出来事をこなしていくことに精一杯で、私が目指している道の先にはプロの着付け師の燦然と輝く未来の自分の姿が!!
もうそれしか見えていなかったのです。昔のアイドルが絶世期の時の事殆ど覚えていない、というのが少しわかるような気がします。それ位忙しくなってきたのです。

練習と仕事にまっしぐらな私は、其の頃まだ子供も小さく人に頼む事が多くなりました。色んな人に助けて頂いて今でも感謝の気持ちで一杯です。子供を見てもらえないとこの仕事を続けるのは難しく、やめていく人がとても多かった。早朝や夜、土日など、この仕事を続けていくのは家族と周りの人の助けが絶対に必要です。

雀の涙のようなお給料で、使われている時間の割には仕事をしてるといえないほどでしたから、家族も納得いかなかっただろうと今は思います。申し訳なかった。

しかしその時の私はもう何かに取り憑かれたように目の前の仕事の事しか考えることができなくなるほどでした。とにかく技術が欲しかった!自分の腕だけで作り出す作品。得意とするものがなかった私にとってそれは蜜だった。


今言えるのはその当時の取り憑かれたような真っ直ぐな気持ちがあったからこそ、今の私を作っているんだと確信しているのです。

続く・・・



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