着付け師への道のり④着付けの依頼が来る
通っていた流派の着付けの資格を取るための勉強が始まり、実技はもちろん着物の歴史、ルール、着物の素材、学ぶことはいくらでもありました。
手に職、という事の持つ意味を考えるようになりました。
今まで普通の主婦で何の技術もない私が少しづづだけれど、何かの専門になれるかもしれないという希望は私の中で大変な喜びになっていきました。
日々技術を丁寧に積み重ねていくことの大切さ。短い時間では簡単になれない着付け師という職業。ろんなことを考えながら、試験を繰り返しやっと着付けコンサルタントの資格をとりました。
自分で着物を着る事はようやくできるようになり、着物を着る機会が増えるようになりました。それだけでも自分の人生が少しづつ輝きだしたのです!それまでの私はコンプレックスの塊でした。友達は専門職の人が多く、いつも会うたびに自分のちっぽけさにうなだれては、を繰り返していたのです。
すると不思議な現象が。知り合いや友達から着物着付けの依頼が来だしたのです!
他装の勉強を始める
習っていた先生の教室はあくまでも自分で着物を着てお出掛けしたりして楽しむのがメインのコンセプトだったので
人に着付けをしたくなってきた私はほかの流派のプロコースに通うことになりました。
子供を産んでまだ数年だったのですが、火がついてしまった私は、家族に何とか協力を求め、留袖着付けやなんと花嫁着付けまでそこで学ぶことができたのです。
同時に人から頼まれたらボチボチと着付けをさせて頂くようになってきました。その頃は私も着付けさせて頂きながら勉強させて頂いていた感じです。その頃は毎回写真を撮って現像しアルバムを作って一枚一枚私の作品だ、と感動していたことを今でも覚えています。そう、なんだか感動する事が多くなってきたのです!
自分の腕1本でお客様を喜ばせ、同時に仕事として給料も頂ける。
人から見たらどうってことない当たり前の事に、主婦だった私は、なんてすばらしい仕事だろうと着付けをさせて頂くたびに感動に打ち震えていたのであります。
そしてさらにその後私の着付け人生は思わぬ方向に行くのです。人生って何があるかわからないんだなぁ、、
続く・・・・
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